ポケットフリッツを30秒考えさせた日
まずはとにかく、棋譜を見て下さい。
白 平田真夫
黒 ポケットフリッツ
宇宙暦34年6月19日シシリアン・ディフェンス
- e4 c5
- Nf3 e6
- Nc3 Nc6
- Bb5 Nge7
- d3 d5
- exd5 exd5
- O-O Bg4
- h3 Bf5
- Bf4 Ng6
- Bg3 Be7
- Qe2 O-O
- Rad1 Re8
- d4 Bf6
- Qd2 cxd4
- Ne2 Qb6
- Bxc6 bxc6
- Nexd4 Be4
- c3 c5
- Nb3 Bxf3
- gxf3 c4
- Nd4 Bxd4
- cxd4 Qf6
- Rde1 Qxf3
- Rxe8+ Rxe8
- Qc3 Qe4
- f3 Qe2
さて、いつもポケットフリッツ相手にはさんざんやられていて、とにかくどうしても勝てなかったのですが、それはだいたい、つまらないミス(タダ取られやナイトフォークの見落とし)を繰り返すからです。しかし今回は、この局面まで目立った悪手もなく、とにかくここまで来ました。そして、「27.Re1」としたのが図の局面です。
ここでの私の狙いは、「27....Qxe1+」とルークを取りながらチェックをして来たら、「28.Bxe1」とクイーンとルークの交換にする。だからといってこのクイーンが逃げれば「Rxe8」とルークを取り(チェックをかけながら逃げる位置はありません)、とにかくエンディングで勝ちにすることでした。いやあ、実際、コンピューターが長考を始めたときは、ついにフリッツに勝ったか、と思ったものです。
実は「13....Bf6」の時にビショップがどいたのはルークでクイーン取りをかけて来ていたわけで、この時見落としをしていたらその場で負けていましたが、この時はたまたまじっくり考えていたので何とか気がつきました。さて――。
実はコンピューターはここで30秒の長考をして、次の手で私を負かしてしまいました。まだまだ道は遠いですねえ。
さて、コンピューターはどんな手を打って来たのでしょうか? 答はこちら
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