ロータリーフェーダーの自作について

 特に難しい工作ではありませんが、製作の過程でちょっとした注意を発見したので書いておきます。何かのご参考になれば幸いです。


 我が家の音楽室というか楽器の並んでいる部屋のシンセサイザーやオルガンには、左右対になったアンプを置いてステレオに振り分けてあります。左がヤマハで右がフェンダーというのは色々と劣化したりして継ぎ足した結果で、まあ、一気に替えると予算が掛かるので仕方ありません。そんなに富豪じゃないもんですから。
 問題は、どうも左右の音量バランスが取り難いことで、一々アンプに近寄って調整してもどうも決まりません。そこでステレオフェーダーの安いのがあれば手元に置いて調整出来る、何なら無電源だと雑音が出なくて良いんだがなあ、と思って買いに行ったのですが、在庫がありませんでした。それで店の人に、
「自作すればいいんですかね」
と言ったら、
「可変抵抗ならありますよ」
とのこと。あ、そうか、ギターの部品があるんだ、と思って購入しました。左右分二つ合わせて1500円位、最初に思ったよりずっと格安です。

 ということで、アンプに伸びている線の途中にかませます。この時気を付けなくてはならないのは(これがあるから、報告を書いています)、この可変抵抗は同軸ケーブルの中心に繋がなくてはならないことです。そうしないとハム音が出ます。始めに外側の線に繋いでブーンと唸りだした時、これは企画として失敗かな、思ったのですが、ふと思い立って内側に繋ぎ変えてみたら上手く行きました。工業大学を出ている割には、まだまだ電気について知らないことがあるものですね。
 後は右のようにつまみを着ければ完成です。SY77の上に乗せて、演奏中にちょちょっと変えられます。やはり直接聴きながらの調整の方が確実ですね、というご報告でした。

宇宙暦53年4月28日


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