神輿を塗る


 やしろと鳥居の項に書いた通り、私は神社仏閣が好きです。まあそれで今度は神輿な訳ですが、童友社のはちょっと高くて大変そう。それでヨドバシカメラ新宿ホビー・おもちゃ館で見つけたのが、エーゾーン木組神輿キットです。リンク先の通り、これは基本的に白木のままのキットなんですね。ただ、折角だから漆(カシュー)を掛けてみたくなったので、だらだら乾かしながらやってみました。結果がこれです。

 ご覧のように、全体的にいい感じになります。金色の部分は黒カシューに真鍮粉を散らしてあります。プラモデルの塗料を使えば簡単なのですが、折角の木製なのでちょっとした拘り。紅白の江戸打ち紐(というらしい)は、楽天ファミリアミアで注文したものです。結び方はあくまで適当。何だか怒られそうだなあ。で、木の表面に下地を塗っていないので何だかペンキみたいですが、まあ、ご愛嬌で。
 作業を進めながら思ったのは、まず一度素組にして全体を見渡してから塗装の計画を立てた方が良かったかな、ということ。はみ出しを防ごうとバラバラのまま塗ろうとした為何度も無駄をしたし、穴を通したりする箇所はカシューが邪魔をして刺さらず、削り直した箇所もあります。はみ出さないようにするには良いのですが、その心配の無い箇所や、他の部品に突き刺す部分などは、やはり先に組んでから塗った方が吉みたいです。

 では、各部分について。

 まず、屋根と台の巴紋です。紙をプラモデルの塗料で銀と銅に塗り、その上にコンピューターで刷った透明シールを貼った物を使いました。前述の通り、なるべくプラモデルの技法は使いたくなかったのですが、流石にこれだけ小さい所に手書きで綺麗に書くのは無理です。貼り付けにもパテを使用してしまった次第。まあ、仕方ありませんね。

 屋根の駒札には、当然素組のままでは何もありません。更に、差し込むための穴まで空いてしまっています。そこで余った部分の木(プラモデルのランナーに相当する部分)から切り出しました。字は妻に書いてもらったもの。これもコンピューターなら簡単なんですが、どうも拘りますな。

 この紙は「紙垂しで」というそうです。木の部品が付いていたので迷いました。これを使うか、いっそ紙を本当に折ってみるか。結局折衷案で、部品に和紙(もっとも、インクジェット用ですが)を貼り付けてあります。

 千社札は神社仏閣への訪問記念なので神輿にはどうかと思いますが、何もないと寂しい。楊枝か何かで格子を付けるのもなあ、と思い検索してみると、子供神輿にそれらしいシールを貼り付けている例が見つかりました。ならばまあ良しとして、三方に家族の名前を貼ります。

 前述のやしろ・鳥居と並べたところ。我が家の神棚ですね。

 折角だから何かが担いでいる写真が欲しくなります。でも、こんなサイズの人形は持っていません。仕方なく、1/144のガンダム(ベイスターズだのユニクロだの)に担がせました。頑駄無神輿というところですが、大きさは合ってませんよね。アハハハ。

 全体として、カシューを乾かしながらやるので時間がかかります。乾燥させる場所さえ確保出来れば、だらだら作業するにはいいと思います。


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