妻の実家が名古屋大須観音の近くにあったので、商店街には良く通いました。大須射撃場はそこの一角にあったものです。左の写真はその跡地で、いつの間にか廃業していました(右は別。日光ウェスタン村です。こちらは「休業」だそうですが、実質的には死んでいるらしいです)。
 この射撃場のライフルはかなり本格的(因みに、ウェスタン村のは光線銃でした)で、火薬こそ使いませんが小さな金属製の鼓弾を撃つ強力なものでした。最初に持ち方が悪かった時、危ないと店主のおばさんに怒られた記憶があります。直接当たったら、皮膚くらい貫通しそうでした。このクラスの射撃場は伊勢佐木町辺りにもあったらしいんですが、行けずに終わっています。
 当然というか、銃はかなり重かったと思います。構え方とかの指導は受けたのですが、立って撃っても当たりません。手前に支えの着いた台があって、そこに銃身をかけて何とか止まっているまとに当てられる程度。客が来るとモーターのスイッチを入れてくれる動く的もありましたが、そちらには一度も命中しませんでした。照準器も無かったしなあ。ただ集弾率は結構良かったと思います。入り口に「景品はありません」としっかり書いてありましたが、あのように良い銃では、常連がいたら景品はあっという間に無くなってしまったことでしょう。
 現在、街にはBB弾を使う射撃場がありますが、一度も行けていません(通りすがりに寄ったことはあるのですが、待ち時間が長くて断念しました)。ただ安全の為にはその方が良いので、時代の流れもあるのでしょう。それだけBB弾の銃が優秀になったということかも知れません。今にして思えば、あの空気銃の有効射程に対して、部屋が狭すぎたような気もします。私は本物の銃を撃ちたいと全然思っていない臆病者なので、個人的にはBB弾で充分、有効射程を伸ばすだけなら光線銃もあります。
 でもまあ、何処かの街であれを見つけたら、やはり入って撃ってみるでしょう。こういうのを、「何事も経験」というのでしょうか。