ラーメン屋の手持ち無沙汰


 実は私、いつのこととは覚えていませんが、小さい頃に食堂で火事にあったことがあります。それで、確かホットケーキを食べている時だったと思うのですが、途中で放り出して逃げ出さねばならなくなりました。それからというもの、人よりも食事をするのが早くなってしまったのです。だから誰かと一緒に外食をすると、いつも先に食べ終わって人が食べるのを見ていなくてはなりません。それで、手持ち無沙汰を解消するためにいろいろなことをしているわけですが、ラーメン屋の場合、あのスープの上に浮いている油を箸でつなげるのです。
 これは、最近の九州風とんこつラーメンよりも、昔の東京風ラーメン(中華そばですね)の方がやりやすかったと思います。どうも九州風だとスープが濁っていて、どこが油かスープなのかがわかりづらいわけでして――。で、まず箸の先を浮いている油の塊で比較的大きなものに突っ込み、次にそれを別の油に引き寄せます。うまく行けば二つは融合して更に大きな塊になるわけですが、これを繰り返しているうちに、巨大な一つの塊に成長するという……。
 これ、みなさんやったことありませんかねえ。はあ、そうですか。話が下らない。まあ、その通りなんですが……。


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