砂漠のピラミッド


 この方法はもっとも難しくもっとも熟練がいる。そのかわり、長期に渡った運勢全般を見ることができるという、すばらしい方法である。組み合わせの解釈が絶対に必要なので、他の二つに習熟しつくしたあとで試みるのがよいだろう。なお、この方法に限ってカードは渦巻きの展開を行わない。

 アラキス・カードを抜かして二十二枚をよく切り、それを図のように並べる。最後に一枚余っているはずだから、それはアラキス・カードと重ねて横においておく。このカードはキイ・カードと呼ばれ、ピラミッドが特に告げるべき問題点をあらわす。したがって、キイ・カードの読み取りが終わったあとで、ピラミッドの解釈に移る。
 場所の意味としては、一から六までが遠い過去、七から十一までが近い過去、十二から十五までが現在、十六から十八までが近い未来、十九と二十が遠い未来、二十一が結論である。これはキイ・カードがあらわしている問題の中心点のみでなく、すべての運勢全体を含むものであるから、そのことを決して忘れてはならない。過去になるほど枚数が多くなるのは、一つの結果を作るのはたくさんの原因であるとの思想からであり、したがって未来になるほど範囲はせばめられていく。


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