さて、「動物のオスメスを見分ける大仏の首」です。これは正式名称を「ミステリーファインダー」と言うらしく、当時の通信販売で、350円でした。確か記憶によると、「ヒヨコでも卵でも、動物のオスメスが何でもわかる」とか書いてあったような気がするんですが、無精卵だとどうなるんでしょう。インターネット上にも所有者の方がいて、「100%当たる」とか書いてあるホームページも見つけましたが、さて、真偽のほどはいかに――。
 ごらんいただければわかるように、底のところに金属のフェライトのようなものがついています。鉄を近づけてみたら、案の定、磁石でした。これが雌雄判定をするのでしょうか。

 それにしても、どうしてそんなことが可能なのかわかりません。中を開けてみたら、こちらには磁力を帯びていない金属の塊が入っています。しかしこれは、どう考えてもただの錘にしかならず、更に裏にある「来福」の文字も意味不明です。これは雌雄判定機であって、お守りではないはず。

 結局いろいろ調べたり、これを譲って下さった方に尋ねたりして、これはダウジングの一種らしいとわかりました。こうやって、手にぶら下げて使いますが、単振動か円運動かで雌雄を判定するんだそうです。ダウジングについては全然知識がありませんし、そもそも科学的な根拠があるのかどうかも知りませんので(多分、トンデモ科学なんだろうなあ)、発言は差し控えます。ただ、こういったものを全然信じていない私には、さっぱり使いこなせないでしょう。
 とりあえず、これが「動物のオスメスを見分ける大仏の首」の正体です。


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