手裏剣


 確か、伊勢佐木町の老舗ナイフ屋さんで買いましたが、店の名前が思い出せません。検索してみたけど判らないし。
 文春文庫ビジュアル版のB級グルメシリーズのどれかに載っていたんですが、本棚の整理が悪くてすみません。でも、手裏剣って、通販でも簡単に買えますよね。

 これら、刃は全然ついていないし、裏にP.A.T.のマークがあり値段も数百円ですから、大した代物じゃないんでしょう。というか、そもそもこういった八方や十方の手裏剣に刃がついていたら、自分で怪我しませんかね。布でも巻いておけば安全かも知れませんが、それではすぐに投げられない。これが苦内なら判るんですが、あっちは余り投げなかったらしい。ネットで見ると、投げるタイプの手裏剣は、もっと尖った太いもののようです。
 まあ、間違っても私が忍者になることはないから、こりゃ、単なる気分だけのもので、それはそれでいいんですが――。

宇宙暦40年6月2日



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