磁石を仕込む件についての続きです。
宇宙暦52年6月6日に発売されたHG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]は非常によく出来た製品ですが、左の写真のように、背中に丸い穴があります。これは本来、盾を装備する為の物ですが、アクションベースというスタンドの部品に丁度填まるんですよね。それで思い出して、壽屋の初号機プラモデルの背中にある、アンビリカルケーブルを挿す穴を調べたら、基本的に同じ大きさみたいです(厳密に言うとやや小さいのですが、部品の選定で解決します。またこの穴は、当然バンダイのリアルグレード初号機にもあります)。そこで、この部品に磁石を着けてみたらどうなるかと思ってやってみました。
接着にはエポキシ系を使います。金属にもプラスチックにも着くし、最近は百均のも優秀です。また、経験から言って、実はこれ、丸い使い捨ての箸を削っても作れるんですよね。木材って莫迦にならない。
こうするとスタンドに簡単に着脱出来るようになります。何もこんなことをしなくても部品を直接挿せば済むことですが、磁石の良いところは傾けるだけで簡単に外れること、及び右のように冷蔵庫等に飾ることも出来る点です。
ただし、此処で注意することがあります。
このように、サランラップで摩擦係数が上がり、しっかりと固定出来ます。傷も付けないし、ラップは薄いので磁力も弱まりません。エヴァンゲリオンは足が長いのでかなり重心がずれますが、多少は回転するものの、すぐに止まりました。ガンダムの方は全く問題ないようです。ううむ、なかなかだな。
本当はリアルグレードのガンダムにも着けたいんだけど、あっちの盾を挿す穴は小さ過ぎて上手くいきませんでした。
しかし、こうして改めて見ると、エヴァって結構格好良いですね。あれって、格好良さよりも無気味さを強調したんだと思いますが。
因みに、この二つのキットはお尻にも穴があります。エヴァは差し替え部品。これはもちろん、本来スタンドの部品を挿せばいいわけですが、磁石部品でも使えます。
こんな感じですね。それにしてもこのガンダム、ハイパーバズーカがついてないんです。なのでこれはリアルグレードの流用。その為、折って壊しちゃった手首を修理して、ちょっと削って持たせました。
さて次は、鉄人28号。
リボルテックの鉄人は、背中のロケットに左のような部品を作って仕込みます。
飛んでいるように見せるには、もう少し高いスタンドがいいですね。見上げる構図なら何とか。黒色無双はこういった使い方だと効果が抜群です。
ということで、百均で買って改造したライトの支柱がとってあるのを思い出しました。先端に磁石部品を着け、アクションベースに取り付けます。さっきより背が高いので、上手く飛んでいる感じが出ました。ただ銀色なので、どうしても目立ちますね。黒色無双は剥がれ易いので、こういった曲がる金属には不向きなのが残念です。
HGUCのガンキャノンは比較的簡単です。足は左のように穴を開けて磁石を接着します。
背中は、ランドセルというかロケットの中を少し削って入れます。ただしこの場合、些か奥に引っ込んでしまうので、右のように別の小さな磁石を噛ませれば大丈夫。足も背中も、外からは全く判りません。
で、このように立ちます。問題は磁石が小さいことで、面積が少ない分、強度が足りません。故に、ある程度バランスの悪い姿勢は無理です。その場合は、素直に足の間の穴を使うか、後ろから挟むべきでしょう。磁石の利点は、あくまで取り外しが簡単なのと、外から見えない点にあります。磁石無しで立つ姿勢でも、少々のことでは倒れ難いというのは有り難いです。
関係ないけど、ガンキャノンってガンダムより好きな処も多いんですよね。旧キットでは、1/100でもコア換装が出来て足が動いたし。「モビルスーツ」の素になった「パワードスーツ」を引いたデザインとして、ザクと並んで「ありそう」に思います。ま、そう思っている方、結構多そうですが。
何だかこの項目、更新を繰り返しそうだなあ。ただ、エヴァシリーズは細いから、上の部品を使い回すしかないんですよねえ。