木製賽銭箱


 こちらに書いた通り、これを書いている、御朱印集めに嵌まっています。で、神棚まで自作してあるのですが、こうなってくると賽銭箱も置きたい、貯金箱にもなるし。でも、どうも通販とかに気に入ったのがないんですよね。そこで、自作してみました。
 といっても、基本的には、東急ハンズの池袋店が閉まるので安売りしていた黒檀の板を切って、貼り合わせただけです。最初は蒲鉾板でやろうとしたんですが、大きさが揃わないのと、何よりこの板を見たら気に入っちゃいまして。検索してみると、こういう色の物もあるんですね。

 前の字は黒く書くと見えないので、朱色のカシューです。文言は「浄財」を選択したのですが、一応旧字体を使い、右から左に「財淨」と妻に書いてもらいました。ただこれ、結構苦労しまして、まずカシューの乗りが悪い。更に、どうも字体が思ったようになりません。一回目は失敗してしまったのを、やすりで消して書き直し。二回目は薄いままに書いてもらい、後で私が面相筆で上書きと修正を入れます。本物の賽銭箱って、どうやって字を入れているんだろう。かすれが全然無いんだよなあ。

 上のお金を入れるところは、細い檜の棒を切り、横木に鑢で溝をつけてから、格子を対角線が縦横になるように接着していきます。どうして、真っ直ぐになってくれないんだろう。
 それから紙の箱を作って別の木版に貼り付け、全体を被せます。箱の縁に蓋を乗せて完成しました。蓋が白木のままなのですが、ステインか何かで塗ってもいいのですが、ツートンカラーもありっちゃありなんですよね。

 実は、この後神田明神に行ったら、結構良い賽銭箱を売っていたのですが、まあ、世界に一つの手作りというとで。後ろに鳥居を立てたいのですが、神田に売っていたのは大き過ぎました。何処かで買うか、気が向いたらそこも作るかな。

 という訳で、その後鳥居を自作。複雑なものは無理なので、もっとも単純な「神明鳥居」という様式です。神社名を書いた額束とかもありません。賽銭箱についている弁天様の御守りは、江島神社で妻が引いた御籤に入っていたものです。磁石でついているので、別の意匠と簡単に取り替えられます。

宇宙暦53年11月6日改


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