楽器に関する覚え書き
エレキ・ギター2――フェンダー ST−43
われながら好きだなあ、と思うのだが……フェンダーのストラトキャスターST−43である。一番安いモデル。カタログを見る限りでは、一般に出回っているものとピックアップが違うのではないかと思うが、そうすると当然音も違ってしまうわけだ。いったい、ストラトキャスターの本質とは何なんだろうか。
しかし実際手に取ってみると、これが結構弾きやすいのである。前に持っていたレスポールよりも軽いし、コードが押さえやすい。クラシックギターよりもネックが細くて弦がネックに近いので、その分指に負担がかからないのであろう。苦手だったFのコードも、何とか形がついてきた(今調べてみたら、過去に書いたギターやベースの文章で、やたらとFコードのことが言及してある。中学生のころに初めて見た時から、よほど押えにくいコードだと思っていたらしい)。
問題はエフェクターにある。一応ズームの505IIを買ったが、音作りはなかなか難しいです、はい。ディストーション系のフィルターをかけるとどうも和音が汚くなるし、マーシャルアンプの音になかなか近づかない。こういうの、アマチュアでもギターをちゃんとやっている人なら、それなりに何とかしてしまうんだろうな。それとも弾き方が悪いのか。マイク・オールドフィールドの真似をして、ピックを使わずにクラシックギターみたいにしているのだが、あんなに速くはとても無理である。「チューブラー・ベルズ」のパート1の最後のリフ、あれが何とかできればとても嬉しいのだが。
ギターはキーボードと違い、自分の手持ちが持ち運びやすい楽器である。本当なら、文化祭か何かでステージに持ち込みたいところなのだが……そんな日は永久に来そうもない。
(宇宙暦35年8月5日)
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