I.ベネ・ゲセリット
いうまでもなく、ベネ・ゲセリットとは精神と肉体の訓練を目的とする女学校の名のもとに組まれた、一種の秘密結社のことである。その教義は神秘めかしたヴェールの奥深く隠され、訓練法や象徴主義の内容に至るまで、すべてが謎に包まれている。たしかに最終的には失敗だったとはいえ、ムアドディブの目覚めに直接加担したのは彼女達であった。
さて、このカードに書かれている女性は、明らかに教母ではない。そう考えるには若すぎるのである。彼女は右手にクリス・ナイフ、左手にはこのデューン・タロウを持っている。台に置かれているのは、多分生命の水とゴム・ジャバールのテストに使う苦痛箱であろう。とすれば、これはベネ・ゲセリットの未熟な訓練生、これから教母になるべく修行を始める姿をあらわしているものと思われる。このカードの意味するところは、すべての始まりである。
正位置の意味
始まり、修行、訓練の必要性、手先の技術、才能、
逆位置の意味
失敗、無能、怠け、
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