小柄――「砂丘デューン


 「小柄こづか」とは、日本刀に付属する小刀の柄の部分を意味するそうです(その小刀全体を指すこともあり)。写真の作品、刃の部分は既製品ですが、柄は完全な私の手作りなので、一応は自作の小柄と言えるでしょう。
 材料は、オーブン粘土で大まかな形を作った後、樹脂粘土とアクリル板で成型しました。その特質上、水に濡れることも考えなくてはなりませんので、最後に全体に漆を掛け、純銀粘土の目貫と螺鈿、銅蒔絵で仕上げてあります。
 「砂丘」と命名した理由は、目貫(写真右)の部分にフランク・ハーバートの「デューン・シリーズ」に出て来る砂虫をかたどった為。この目貫は、最初に鉄扇用として作成した物をコピーしています。複製がし易いので、今後とも色々と使うことになるでしょう。
 さて、これは冷蔵庫のそばに置いておくと、バナナの袋のようなちょっとした物を切るのに便利です。問題は置き方なんですが、小柄は日本刀の鞘に填める所があるので、単独の鞘は本来ありません。何か、自作すべきかと思っているところであります。


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