個人サイトは完全なオワコン。インターネット黎明期(本当はかなり前らしいけど、此処では一応、1990年代後半のことです)あちこちに現れた個人製作のホームページはすっかり消えていき、今は余り見掛けません。殆どのサイトは企業や法人のものになり、個人の方々はツィッターやフェイスブック、もう少しまとまった情報を発信している人達もほとんどがブログになり、此処からの接続は切れていきました。
それでもこのように、私は未だにこれを続けている。何でなのかな。HTMLをしこしこ手で書き、FTPでアップロード、こんな作業は流行らないとは分かっています。確かに何かを言うだけなら、SNSやブログの方が簡単です。でも、何処か物足りないのです。だから、ブログも長続きしませんでした。性に合わないんですね。
私はこのサイトを立ち上げた前、幾つかの方針を立てました。
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ビルダーを使わない件についていえば、前述の妙な見えない記述を増やさないこと以外、「出来る限りは手で作る」という拘りがあるようです。最近はDTMにもコード進行を付けてくれたりするソフトがあるみたいですが、私はあくまで手でピアノを弾いて、五線譜で入力します。何故か。その方が楽しいから。何か「自分の物」のような気がするから。ミニマルミュージックって奴、現代のシーケンサーを使えば簡単に録音出来るんですが、マイク・オールドフィールドなんかは物凄い手間暇掛けて手で弾きますよね。私もデジタル版の「展覧会の絵」で「キエフの大きな門」を録音した時、流石にあれを全部手で弾くのは無理ですが、一部のオルガンなんかは自分で演奏しました。少なくとも、商業レベルで私の演奏が流れた唯一の物です。それで何が良くなる訳でもないとは承知の上で、そうしてきたのです。
多分、これからもずっとそうなのでしょう。手で文章を書き、自分で撮った写真を載せ、配置を調整する。場合によっては、パールやジャバスクリプトで自動化された部分を入れながら……。最後にそれらをFTPでアップロードして確認する。その方が性格的に向いているんですね。
ということで、アクセスカウンターもゼロにはならないようですし、恐らくこのサイトは当分……まだまだ続くと思います。生きている証だとか、そんな大袈裟なものじゃありません。インターネットに育てている箱庭、盆栽みたいなものです。だからもしも、何処かにこれを読んで下さっている方がいらっしゃいましたら……。
どうかこれからも、よろしくお願いいたします。
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